夏の暑さを乗り切る!中医学の知恵と鍼灸で夏バテ知らず

2025年07月03日 22:39

夏の暑さが本格化すると、なんだか体がだるい、食欲が落ちる、寝ても疲れが取れない…そんな「夏バテ」に悩まされる人も多いですよね。

中医学では、夏の暑さは「熱」や「湿」の影響を受けやすい時期と考えます。
このブログでは、中医学に基づいた夏バテ予防のコツと、もしバテてしまったときの鍼灸治療のポイントを紹介します。

涼しく元気に夏を楽しみましょう!

1. 夏バテの原因を中医学で紐解く
中医学では、夏バテは「暑邪(しょじゃ)」や「湿邪(しつじゃ)」が体に影響することで起こると考えます。
具体的には
暑邪:高温多湿な夏の気候が体に侵入し、発汗過多やエネルギー消耗を引き起こす。

湿邪:湿気が多い環境で体の水分代謝が乱れ、むくみやだるさ、食欲不振が起こる。

脾胃の弱り:夏の暑さで消化機能(中医学の「脾胃」)が弱まり、食欲低下や疲労感が現れる。

これらの影響を防ぐには、体を「涼しく保ち、湿を排出する」ことが大切。
では、具体的な対策を見ていきましょう!

2. 夏バテ予防の中医学的ライフスタイル
中医学の知恵を活かして、夏バテを未然に防ぐ方法を紹介します。
日常生活で取り入れやすいものばかりですよ!
(1) 食事で体を整える
涼性・清熱の食材を:夏は体を冷ます食材がおすすめ。キュウリ、スイカ、トマト、緑豆、ミント、ゴーヤなどは「清熱(せいねつ)」効果があり、体の熱をクールダウン。

湿を排出する食材:湿気がたまりやすい夏には、豆類(小豆、緑豆)、ハトムギ、冬瓜、セロリなどが効果的。スープやお茶にして摂るとGOOD!

冷たいもののとりすぎに注意:アイスや冷たい飲み物は一時的に気持ちいいですが、脾胃を冷やして消化機能を弱らせるのでほどほどに。常温か温かい飲み物を意識して。
おすすめレシピ:緑豆スープや冬瓜のスープ、ミントティーは夏にぴったり。簡単で体に優しいので、ぜひ試してみて!

(2) 生活習慣で暑さ対策
早寝早起き:夏は日の出が早いので、早起きして朝の涼しい時間に活動を。夜は22時~23時に就寝を心がけ、体の回復を促しましょう。

適度な運動:暑い中での激しい運動はNG。朝や夕方の涼しい時間にウォーキングやヨガで汗を適度にかくと、湿気排出に効果的。

汗のかきすぎに注意:発汗しすぎると「気」や「津液(しんえき=体の水分)」が不足。エアコンや扇風機を上手に使い、汗をかきすぎない環境を。

(3) 心のケアも忘れずに
中医学では、夏は「心(しん)」と関連が深い季節。イライラやストレスが溜まると、暑さの影響を受けやすくなります。リラックスする時間を作り、好きな音楽を聴いたり、深呼吸や瞑想を取り入れたりして心を穏やかに保ちましょう。

3. 夏バテしてしまったときの鍼灸治療
「もうバテちゃった…」というときも大丈夫!鍼灸は夏バテの症状を和らげ、体をリセットするのに最適です。中医学の鍼灸は、体のエネルギーバランス(気・血・津液)を整え、症状に合わせてアプローチします。
(1) 夏バテの症状と鍼灸の効果
夏バテの代表的な症状(だるさ、食欲不振、むくみ、頭痛、睡眠の質低下など)は、体の「気虚(ききょ=エネルギー不足)」や「湿邪の停滞」が原因。
鍼灸では以下のような効果が期待できます。
気の巡りを改善:滞ったエネルギーを流し、疲労感やだるさを軽減。
湿の排出を促進:むくみや重だるさを解消し、消化機能をサポート。
心身のリラックス:自律神経を整え、睡眠の質やストレスを改善。

(2) よく使われるツボ
夏バテ治療でよく使うツボをいくつか紹介します。これらはセルフケーマッサージでも効果的!
足三里(あしさんり):ひざ下の外側、すねの骨のすぐ横。消化機能を高め、疲労回復に効果的。親指で5~10秒押して離すを繰り返してみて。
中脘(ちゅうかん):おへその上、みぞおちとおへその中間あたり。食欲不振や胃もたれに効くツボ。優しく円を描くようにマッサージ。
陰陵泉(いんりょうせん):すねの内側、ひざ下の骨のくぼみ。湿気を排出してむくみ解消に役立つ。
合谷(ごうこく):手の甲、親指と人差し指の骨が交差するところ。頭痛やストレス解消に効果的。

(3) 鍼灸治療の流れ
鍼灸院では、まず問診であなたの症状や体質をチェック。夏バテの原因(暑邪、湿邪、気虚など)に合わせて、ツボを選び、鍼やお灸を施します。治療時間は30~60分程度で、1~2週間に1回のペースで数回通うと効果的。リラックス効果も高いので、施術後は体が軽くなるのを実感できるはず!

(4) 自宅でできるお灸
自宅でお灸を試したい場合は、せんねん灸などの市販のお灸がおすすめ。足三里や中脘に貼るだけで、温熱効果で体がポカポカ。

4. 夏を元気に過ごすためのワンポイント中医学では「体と自然の調和」が健康の鍵。夏は暑さを受け入れつつ、体のバランスを意識することが大切です。
たとえば:暑い日は無理せず休息を。
水分補給はこまめに、常温の水やハーブティーで。
週に1回は自分の体と向き合う時間(セルフマッサージや深呼吸)を。

まとめ:中医学と鍼灸で夏を快適に!夏バテは、ちょっとした生活習慣の見直しと鍼灸でしっかり予防&ケアできます。涼しい食材を取り入れ、適度な運動と休息を心がけ、もしバテてしまったら鍼灸でリセット!中医学の知恵を活かして、暑い夏も元気に乗り切りましょう。

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